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タトゥーへのレーザー照射時の麻酔方法について

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 先日,タトゥーの治療を受けている方が来られて,色々話した結果,

他院での治療の中途であったこともあり,私がこれまで考えていたことの確認もしたいと思い,モニターとして治療を受けられました。

タトゥーの治療に対するレーザー照射はよく行われますが,

手掘りと機械掘りの違い,

使われている染料の違い,

その他にも様々な要素が絡みいますので,

一概に結果が予測できません。

にも関わらず,大半は範囲が広かったりで料金は相当な額に上ります。

照射ショット数が多いので,必然的に値段を下げるのには限界があります。

他に差異を付けるとすれば,麻酔位でしょうか。

そうでなくても,通常タトゥーの照射への麻酔はペンレスという貼布式の麻酔テープを30分くらい貼るだけ,というのが一般的かと思います。

ただ,これは私も共立の時に試しに顔に脱毛レーザー(アレキサンドライトレーザー)を照射する時に30枚くらい貼りまくりましたが,髭が焼ける,あの芯の痛み,みたいなものは一向に抑えられず,身悶えしながら照射を行い,結果3回位で辞めちゃいました。なので今は髭はボウボウです。(^_^;)

で,ウィルの時に職員のタトゥー照射に試しましたが,

やはり皮下への局所麻酔が奏効します。

で,今回は麻酔薬の濃度と疼痛の関係を比較してみたかったので,それを了承いただきモニター照射と相成ったわけです。

photo:01

↑の 画像は

↓の 画像の左下部分の拡大ですが,テスト照射をしてみたところです。

photo:02

キシロカインには中毒量があります。

今回は初回ということもあり,慎重を期して下半分だけにしました。

左の0.5%の方が先に照射し,

1%の方が後に照射したため,

周辺の発赤は先に照射した左の方が強いです。

またIWPも左は治まりつつあります。

肝腎の結果ですが,

患者さんの感覚的にはほとんど濃度の差はなかったようです。

つまりどちらも十分に除痛が出来ていました

しかしながら時折,皮下に侵潤させていない部分に当ると,ペンレスを張って照射していた時の痛みだ!とおっしゃっていました。
普通に侵潤している部分は,ほぼ普通に会話をしながら照射ができる状態です。

なお1%の1の数字の上の部分に1発分だけ照射があるのは,侵潤してない部で照射時痛があるため残りの部位の照射をやめたからです。

で,照射後はマイクロポア スキントーンを貼布して終了としました。

photo:03

経過は皮膚の状態を見ながら2~3か月後に次回の照射を,ということにしましたので,3月末~5月初め位に来られることと思います。

で,照射後に患者さんに

範囲       金額

 5× 5 1,050
10×10 2,100
15×15 3,150
20×20 4,200
25×25 5,250
30×30 6,300

位の麻酔料ならどうでしょう?と聞いてみたところ,これくらい除痛が出来て,この金額なら麻酔してもらった方が良い,との回答を得ましたので,そうしてみようと考えています。
(残念ながらこちらの費用は,薬液代などもあるのでこれ以上の割引は無い共通費用にはなってしまいますが。)

ちなみに,場所によっては麻酔が難しい場所もあるので,すべての場所に可能とは言えませんが,例えば指のタトゥーなどでもオベルスト麻酔が可能ですので,相当な除痛は可能になります。

 あと,1点。

通常はキシロカインを用いて行いますので,1~1時間半程度で麻酔が切れてきた時の疼痛に関してはNSAIDsなどでフォローするしかなく,

あくまでも照射時の疼痛(結構な激痛と私は思っています)に対する麻酔である

ということはご了承ください。

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