本日の症例は、実は...。うちの嫁さんです。
彼女は私が共立美容外科にいた時、つまり初めて美容外科に足を踏み入れた時にも顔のホクロを取らせてもらったのですが、結構顔に沢山あり、確か9個くらい取ったのですが、その時の麻酔が痛い!というのがトラウマになっているようで、その後殆ど何もさせてくれません...。(^^;)
ホクロ除去はしみに比べて、基本的により深い部位までホクロの細胞(母斑細胞)が存在するので、基本的に局所麻酔が必要です。
だからこそCO2(炭酸ガス)レーザーや高周波メスで『切除』出来るのですが...。
麻酔は30Gの針を使い(一般的に美容外科で使われる太さで、インフルエンザの予防接種は27Gが多いのではないでしょうか。針の太さに関しては、またICI治療の時に改めて書きたいと思っていますが。)ますが、それでも痛いんですね。
とはいえ、整形外科の腰や肩のブロック、関節注射や救外等でのnaht(ナート=縫合ですね)時などの局麻は全て23G、通称ブルー針ですので、それに比べれば痛くないんですけどね。(といいつつ採血で私自身大騒ぎするのですが...(^^;))
というわけで、オザキでサーマクールを当ててる時とかに、患者さんと話していて、大阪でもやってるんですよ~とか話していると、必ず『奥さんうらやまし~っ!』とか言われますが、
「全然協力してもらえません...。」と返していました。
にも関わらず、今回なぜ!?というと、さきの症例の方、子供つながりなので、一緒にバーベキューしたり、ご主人もDr.なので、私も面識があるのですが、きっかけは私がバーベキューの時に、レーザーの話をしたのですが、それを真剣に考えて頂き、その後のフォローを家内が行っていたので、家内も不安がるその方を励ます意味でも、私も一緒に受ける!ということになったそうです。(とか言いながら一箇所しか照射させてもらえませんでしたが...(^_^;))
でもまぁ小さな一歩から、ですので。
というわけで、前置きが長かったですが、右頬部のそばかすというか、SKですね。
他にも結構あるので、ウィルのときもオーロラ当てさせて!とか言っても拒否されていたので、まぁ進歩です。はい。
赤丸の部位に照射。保冷剤で冷やしただけです。
矢印で示しましたが、わかるでしょうか。
下半分が周囲と同じような色調になっているのが。
昨日の症例同様、ここも、ぴしっ!って感じで、飛んで言った、というのが私の感じです。
私はこの一発で満足し、(笑)、もうええか、と思って一応照射後家内に確認したところ、上も当てろ、ということで、上も当てたのですが、こちらはIWPとなっています。
同じ部位のしみでもそうなんですねぇ...。
で、家内曰。
照射自体は思っていたより、痛くなかった。
でも照射後ヒリヒリして痛い!!(あんた、そりゃ、日焼けのひどい版だからしょーがないっしょ!と説明)とのこと。
これなら、次回の照射はありえそうだそうです...。
また、痛みの加減が分かったので、勧めやすい、と言っていました。
現状、外看板と当ブログと私のつたないHPしか広告手段を持たない 現状のあっとほーむクリニックにおいては、
今後の彼女の経験はおおいに役に立つものと信じたいと思います...。
最後に、途中経過状況ですが、これまで一つ気になっていたことがあったのですが、新たに確認が取れそうなことを見つけました。
下の画像を見てください。
昨晩撮ったので照射後5日経過していますが、貼布後一度も剥がれていません。
今となっては他院の宣伝?ですが、
こちらの『シミ治療・頬』の画像。これは私が共立時代に撮ったものを、ウィルにいた時に、使わせたのですが、HPの見栄えは変わっても今だに同じものを使っています。
もちろん、これが一番画像としては役に立っているからで、とてもいいことだと思います。
(ちなみにこの鼻は私の鼻です。前にも書きましたね。テープなしの実験に照射しました。)
この方の時もテープは2週間、一度も剥がれていません。だからこんなに綺麗にかさぶたがテープに付着しているのですが..。
で、これまでウィルも含め、どこで仕事をして照射しても、患者さんはみんな、テープがすぐ剥がれる、とおっしゃっていました。
最初が共立のこの写真の方だったので、私は最初はとても不思議で、でもその後ほぼ全例が剥がれるので、そちらが普通だと思っていましたが、今回分かりました。
皆さん、絶対に意図的に剥がしています!!!(キッパリ。笑)
なぜなら、この写真撮ってますが、実際家内では無く、当の私ですら、
『剥がしたい!!』
という欲求にかられており、話をしていても、ついついふざけて剥がすマネをしたりしている自分がいます。
それが、ずっと気になっていたしみを、しかも安くはない、結構な値段で取りに来た患者さんが、とらずに2週間待てるでしょうか...!?
待てないと思います。
加えて、ウィルやオザキ他、いわゆる大手、準大手のような美容外科の場合、来院される患者層が美意識の高い、かつ、美容外科をどちらかというと医療というより、エステなどの延長と認識している方々の場合は、なおのことではないでしょうか。
おそらくこれらの患者さんも、例えば、道路ですっ転んで、顔に擦過傷でも作った場合なら、しぶしぶでもガーゼやハイドロコロイド製材を貼布されて、2、3日に1回ガーゼ交換に来い、といわれれば、黙って貼りっぱなしにされるでしょうが、『治療』ではなく、『施術』と考えたら、
「だって、顔洗ってたらはがれちゃったのよねぇ~」って感じでしょうね。
これは関わっている全ての医者の責任でもあるのでしょうが、患者さんが美容の治療をここまで軽視する土壌を作ってしまったことは猛省しなければならないと思います。
最初からこれらの方々に、『あなたは抗がん剤を医者の言う、用法用量を守らずに死んでもいいのですか!?』くらいのしっかりした説明が出来ればいいですが、当然こんなことしたら、aboutに
『大丈夫!私に任せなさい!(なんかどっかの柔整とかで聞いたような台詞...(^_^;))』で荒稼ぎしている方に患者は流れてしまいますから、結局皆がそろって、そちらに流れてしまったんでしょうね。
「どうせ死ぬわけじゃないし...」ってことで。
で、それが、その後の経過でとりあえずなんでも有りにして、その後治療に関して、あまりにも文句を言うやつは力で黙らせろ!というちょっと前にS川が警察OBを雇って渉外交渉をさせていたような状況につながったんでしょうね...。
結局のところ、モンスターペイシャントと同じで医者だけでなく、患者にも問題はあると思いますが...。
私は、そういう人たちから言わせれば『馬鹿なやつ』と思いますが、まぁ『美容もれっきとした医療』ということを、今後も、くどくどと伝えていこうと思います。(やな人にはやでしょうが...。(^_^;))
ということで、長くなりましたが、結論。
当院で治療を考えて頂ける方は、レーザー照射後のテープは、
『赤子泣いても蓋取るな』の精神でお願いいたします。<(_ _)>(それでもはがれた場合はしょうがないので、そのために、テープと軟膏セットを購入してもらっているのですが...。)
でも剥がすのを一生懸命我慢して、剥がれないように細心の注意を払うことで、レーザー照射後の途中経過は見れない代わりに、自分のしみが、テープにひっついて剥がれる、という、これまた非日常的な体験を出来る可能性がありますよ...。( ̄ー ̄)
※ 私の方の反省点 ※
最後に追伸。昨日の症例ですが、照射後の浮いたような、なんかwet感があるのは、ロコイドを塗布後に撮った写真だからです。