しばらく、投稿が出来ていませんでした。
マルチタスクというと聞こえがいいですが、全て一人でやっていると、何か一つが煮詰まった時に、その案件より優先順位が後のものが全て止まってしまう、という弊害があります。
で、読者申請して頂いた方が投稿ネタはどうしてます?という質問がありましたが、書きたいネタがそういつでも平均してあるわけではなく、干潮満潮のように、ある時には一気にネタが押し寄せます。(^^;)
で、今回は、2週間前のレーザー照射の症例3例が出てきたのですが、他にも
・ 昨日までに作りかけていたクリニックのホームページからの初診、再診の説明投稿(HPからのFAQとして使用予定で序文とPC、スマホの初診・再診で計5投稿分)、
・ 連携している医療機関(愛染橋病院、大阪日赤病院、大阪厚生年金病院、北野病院、国立大阪医療センター)の出来ることのサマリー
などがありますが、いつupできるのやら...(^^;)
まぁ地道に処理していくしかありません。
さて、レーザー症例ですが、いい感じでした。( ̄ー ̄)
参考に照射前の写真も並べておきました。あまり細かいコメントを書くより、見る方々が各自の評価でいいと思います。
簡単な補足のみとします。明日、明後日に、前回の順番で症例を出していく予定です。
右目の下 中央の濃い部分1個のみです。
どの症例もそうですが、自分が見るときにも分かりやすいように、周囲のホクロやシミ、しわや鼻といったものをメルクマールとして配置して画像をカットしていますので、分かりにくいときは周辺のメルクマールとの相対位置で確認してください。(特に今回の症例は私自身がそうしながら照射部を同定しています。(^^;))
テープが一旦取れたので、若干貼っていた位置と異なるかもしれませんが、テープに痂皮が付着しているのが分かると思います。
テープを取ってしまうとどこにあったか分かりません。(^^;)
色白の方ですが、色白の方は分かりにくいことが多い気がします。
あと色沈も色白の人はややリスクが減る気がします。
分かりやすくいうと、共立にいた頃、フェイシャルレーザーと称して
1064mを3J前後で顔全体に照射する治療がありました。(今もされていると思います。)
これ、実際にどうか分かりませんが、あから顔で血管拡張が見えている患者さんに6回セットで照射し、その時は効果ない、と患者さんは泣いて帰ったらしいのですが、2年後くらいに再診されまして、実はあの後半年くらいから徐々にあから顔が改善したんです、といってお姉さんを伴ってこられました。
お姉さんが妹の改善状況を見て、驚いてこられたんですね。自分も治療してほしい!って。
実際に追跡調査を複数例で行っていないので、これだけではなんともいえませんが、1064nmの深達性も含めて、血管を焼いたん?ととりあえず、解釈して、新規の患者さんにも照射したものです。(内心自分では効果無いんじゃね?と思ってたので...(^_^;))
話がそれましたが、このフェイシャルレーザーを20台のロシア人女性が偉く気に入られていて来院されるといつも真っ赤になって出血点が顔中に散在するまで照射を希望され、顔全体が出血点で一杯になると満足して帰っていかれたのですが、2、3ヶ月クールで次の照射にくると、全然色沈が起こってなかったんですよね。
で、本人は肌にハリが出て良い!ともっと出力を上げて、といわれるんです。
あの時思ったのが、スラブ系の白人レベルになるとメラニン色素が無いんかな?という思いでした。
実際のところは、皮膚科専門の先生にお任せするとして、なんとなく私の中で、元々色白で、日焼けすると黒くなるより、赤くなった後また元に戻る人は色沈にはなり難いのでは?という印象です。
evidenceが無いので、印象にしておきます。
さて、それましたが、そういうわけで、老眼の入った私の目にはよくよく目を凝らさないと照射部が分かりませんでした。
なので、一応矢印で示してみました。大体このあたりだと思います。微妙に赤っぽくて、少しツヤっとしているのがご覧になっている貴方には分かりますか!?(^_^;)
左側頭部付近です。
同様に微妙なので、矢印をつけてみました。
右目の下と、右頬部側面よりの2箇所です。
最後に、テープに付着したかさぶたたちです。
前回も書きましたが、今回も帰りに、これまでの美白の化粧品だ、なんとかだって言って長い間に沢山お金を使ってきたのは何だったの!?
と。
SSクリニックの柴田先生が良く書かれていますが、
『これが本当のしみ治療です』ってな感じでしょうか。( ̄ー ̄)v
さすがRuby Z1 ! (自分が嬉しかったです)
さて、前回書いたことで一つだけ軽い訂正が。
ちょっと大袈裟ですが、
絶対に剥がしています!キッパリ と書きましたが、家内も10日目位に剥がれたそうです。
精確には、洗顔中にずれていたそうです。(^_^;)
今回の照射後2週の方で最後に出てくる方も10日目位に剥がれたそうです。
ただ、これも自然に。
要するに痂皮が、必要なくなり自然に取れる場合。これはありうる。ということです。
ただ、この場合は、上記の画像のように、やはりテープに痂皮がへばり付いていたそうです。
結論としては、どんなに注意しても2週間以内に剥がれる場合がある。
これは要は、創傷治癒機転が完成している。ということで、この状況で剥がれることに関しては問題ありません。それで、今回の画像のように綺麗になっていれば、改めて2週まで貼布をする必要はありません。
ただ、2週であれば、ほぼ全例に近く痂皮はスムースに取れるものと思います。
それともう一つ分かったことが。
テープが汚くなるそうです...。確かに家内のテープも、端が少し剥がれてきていました。下手をすると、テープと通常の皮膚部分は剥がれ、照射部とテープのみが 痂皮を通してかろうじて引っ付いている、ということもあるかと思います。
ただ、この場合も、それでテープが痂皮1枚で取れない、ということは、まだ剥がしちゃいけない時期だ、ということです。
この場合の対策は唯一だと思います。
今あるテープの上から少し大きめに追加でテープを貼布すること。
これしかないと思います。
まぁそれくらいきっちりとしておくと、やはり後の経過は良くなるのではないでしょうか。
今回の3名は非常にいい経過だったので、とりあえず2週後のチェックはせず、もしも色沈が生じた場合には再診してください、といって、診察を終了としました。