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大阪市職員のタトゥー (タトゥー除去の大変さ ~医者の観点から~)

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※ 後半、人によっては、うぇっぷ な画像(創部の画像)がありますので、傷の部分を見るのがダメ、という方は見ないようにしてください。

(当院は一切関知しませんので、完全自己責任でお願いします。) 

 今朝テレビを見ていると、橋本市長が大阪市の職員に調査をした、というニュースをやっていました。

これ、昨日かな?も見ていましたが、今朝のニュースで、
『市の職員が、子供にタトゥーを見せながら恫喝した』ということを報じていました。
昨日の段階でも、「当然やろ」と思ってましたが、調査の理由を聞けばなおのことです。

国民全てが行っている、という類のものであれば、問題にすらならないでしょうが、今回の件はあくまでもファッション(と言っていたおバカなコメンテーターの言を借りれば)の一環と考えたとしても、公務員が行うのはどう考えても妥当とは思い難いです。

そのおバカな女性コメンテーターは、
「橋本さん、民間にいけ、って言ったけど、民間でそんなの許すこと無いんですから、とんでもない話です!」って、お前、民間ですら許さないことを公務員がすんな、って話なのに、何言ってんだか...。

最近、確かに宇治原のように優秀なお笑い芸人はいますが、大半のただのお笑い芸人が、私がいかにもご意見番。のような顔して出てくるのには、醜い女装を見せ付けるだけの低俗番組とその出演者並みに辟易します。あれはある意味、真剣に悩まれいてる性同一性障害の人をも馬鹿にしているように見えますが、彼らも明るい?性同一性障害者なのでしょうか..?(専門分野外なので知識は一般人と同じです..。)

久しぶりにみた きっこのブログ でもかかれていましたが
今や、まともな情報を取りたいときはテレビではなく、ネットその他の情報ツールを利用する人もかなり増え、テレビの垂れ流し情報を信用する人は多少は減っているでしょうが、まだまだ、大多数はテレビの垂れ流し情報を盲信している人が多いと思います。
これは原発もそうですが、医療の現場でも顕著でしょうね。
本当に一生懸命仕事をしている医者は別に勤務医に限りません。開業医の先生でも日々懸命に仕事をされている方は沢山存じ上げています。
にも関わらず、マスゴミの悪意に満ちた不勉強の産物でもある、部分部分を寸断した情報の氾濫。
この現況から少し距離を置くには確かに、たまにはラジオを聞いてみたり、ネットをもう少し触ってみるのもいいかもしれません。

話がまたそれましたが、タトゥーが良い、という方々が、もしも市の職員が耳に左右各々10個ずつくらいのピアス。加えて、両方の鼻にも鼻翼部分にも、牛のように鼻中隔入口(正式名称知りませんが、鼻穴の入り口の所)にも、また舌の先端、その左右、及び左右の下口唇、上口唇にもピアスをつけ、(ピアスが悪いと言っているわけではありません。)、チェーンをじゃらじゃらしながら、やってきて、
「ようこそお越しいただきました。○×の窓口は、あちらでございます。(口の中で舌のピアスがあたってそんなに滑舌は良くないかな...!?(^_^;))」なんて、やってても仕事が出来ればいいじゃないか、と果たして言えるでしょうか。
→ 私の頭の中でのイメージ

橋本だって弁護士時代茶髪だった、とコメントしている人もいたと紹介していますが、だから今は黒髪にしているんじゃん!と突っ込んじゃいました。

大阪市というか中央区役所に行ってみると、たしか制服は無かったと思います。にも関わらず、なぜ、みなある程度似たような系統の服装をするかというと、それはやはり統一感、という意味合いもあるでしょう。
上記の服装で区長以下みんなが業務を丁寧にこなしている、というのであれば、統一感はありますが、違和感(異和感か?(^_^;))も満載だと思うのですが...。

要するに、TPO(Time、Place、Object)つまり時と場所と目的を考えろ、ということです。

若気の至りということもあると思いますが、やはり3万人ですか。そのうち100人程度ということ自体が、やはりファッションとはいえ、ごく少数派であり、それでも自分の個性の一つだというのであれば、やはりその特異な個性を生かせる場所で生きられたらいいのに、と思います。
また、小泉元総理の親父が刺青入れまくりで衆議院の副議長か何かまでやったということを引き合いに出しているおバカコメンテーターもいましたが、やはり比較対象がおかしいでしょう。
副議長とやらをやるまでの人だから、逆に刺青で差別(区別)されなかっただけで、その他大勢の一般人がやればやはり突っ込まれるのがオチでしょう。
87人か?デンマークかどこかで殺したら、殺人者ですが、原爆を落とした人は数人で、数万人の殺戮を行っても、戦争を早期終了に導いた英雄だったはず。アメリカでは。

というわけで、ちゃんと税金を払っている一大阪市民としては当然のことだと思うので、マスゴミや一部の特異な人々の権利主張はほっといてさっさと子供の医療費無料化や地下鉄民営化、水道局一本化などを進めてほしいという思う次第です。

前置きが相当長くなりましたが、(^_^;)、タトゥー除去の大変さの観点から一言。

正直、上記の如く、強い強い強い(三度書きましたよ。)意志が無ければやめておいた方が無難です。

共立の時も、ウィルの時も、オザキの時も一定の頻度でタ
トゥー除去の相談に来る患者さんがいましたが、大半はその高額さゆえに見積もり段階で肩を落として去っていきました。

HPなどできれいに除去できるとうたっている内容も散見しますが、正直ルビーレーザーを用いても、仮に色は綺麗に落とせても、照射後肥厚性瘢痕などで、近くで見れば模様が浮き上がって見える場合も多々あります。

時々、手術でとれば、きれいに取れる、とうたっているものもあり、形成の先生が積極的にうたっているのもあります。
オザキにいた境先生は一度お会いしましたが、除去の方法をブログに載せられています

これも、除去する割にはきれい。ですが、やはり入れなければこんな手間も必要ありません。
結局お安く入れても、とるときには最低でもその数倍の費用と侵襲が生じるわけです。
しかも相当痛いようですよぉ...。男性なんて、ごっついがたいでキャアキャア言ってる人いますから。(^ー^)
私はドSなので、結構もだえている患者さんを見ながら、『がんばりましょう!』と励ましながらやってますが...。どうも並の痛さじゃないようです。(これ、アンコアレーザーも同じです。)

アートメイクなら、という意見もあるのかもしれませんが、アートメイクで実際ありましたが、酸化鉄?だったかな、レーザーに反応してカラーのアートメイクが反応性に黒くなる場合があります。レーザーで色素を焼いているうちにいつかは薄くなるかもしれませんが、このような場合、よく言われるアートメイクならせいぜい2、3回の照射。という話も違ってきます。

結局そんなわけで、結論としては、
・ 入れようかどうしようか迷っている人 → タトゥーを入れるんだ!!!(3本書きました。)という強い意志が無い、お気楽なファッション感覚、というのであれば、テープみたいなのがあるとのことなので、そちらをお勧めします。

・ 落とそうとしてるが、レーザーがいいのか、切除がいいのか悩んでいる。
→ まずは侵襲性がやや低いレーザーが第一選択ではないでしょうか。
QスイッチYAGレーザーの1064nmが青黒系の第一選択。カラーのついたものは落ちにくくて、532nmを使用しますが、色により落ちる早さが異なります。概ね青黒系の1.5倍くらいの回数は見込んだ方が良いと思います。
テスト照射を1発とか1万円でこれくらい、という風にさせてくれるところがあれば良心的だと思うので、そういう所をさがすと良いと思います。

タトゥーは分からないように落とす、というのは不可能で、医者の立場からすると他院で失敗した手術の修正同様、気分的には楽で、かつ金額が大きくなるので、どの治療を行っても、医療機関にとっては、いい「しのぎ」になるので、いいことばかり言う所も出てきそうなので、熟考をお勧めします。

ちなみに、ルビーによるタトゥーは、私はまだ照射経験がなくこれからですが、波長から考えると、また他のクリニックのコメントなどからもやはり青黒系が主で、カラーは難しいと思います。

最後に、一つ症例写真を。
紺、赤、黄色、紫っぽい色などが混じった症例です。
広範囲のうちの一部ですが、結構広いのでタトゥーの入った部分の皮下に20ccくらいだったかな、キシロカインを侵潤させての麻酔です。
当然その分膨らんでます。途中ややショッキングな画像?ありますので、御注意を。
大体、当日、翌日くらいに普段目を通してくれる人は読まれているようなので、明日の午後か明後日には画像は、アメンバーでしたか?久々にあれ、限定に変更しますので、興味のある方は今のうちに見ておいてください。<(_ _)>

照射前

before
1回照射後 7週 (約2ケ月)

大体、これをみて、皆1、2回で落ちるだろう!?と思われる方も多いのですが、なかなかそうはいかない場合が多いです。

ちなみに、これまた私の医学的な興味で、照射前に麻酔効いてて痛くないので、ちょっとCO2で削ったんだったかな。
表面が薄くなっても、中にしっかりインクが入り込んでいるのがよく分かります。

白くなっているところは532nmです。

2回目照射後の2日後くらい。湿潤療法にしているので、ふやけています。

4日目かな。肉牙も持ってきました。一般的な創の経過としてはいい感じです。

2回目照射後3.5週くらい。痂皮化しています。周辺のピンクの肥厚性瘢痕分かりますか?

これは2回目照射後8.5週くらい。肥厚が改善しています。

だいぶ薄くなっていますが、まだ赤は残っています。
3回目当ててますね。

3回目照射後3.5週くらい。

4回目照射後4日。

retrospectiveに見ると、表皮をCO2ではがして、真皮部分を露出させた部分(上記画像の皮内のカラフルな部分)は、直にレーザーがあたったせいか、色合いが通常の肌の色に戻っているように私には思えますが。

ここまででも割と早いペースで照射していて、6~7ヶ月かかっています。

とにかく、タトゥーはどんなに除去に頑張ってみても、絶対に「無かったことに」は無理だと思っておいたほうが無難です。(^_^;)

また除去するにはどの方法をとっても、お金、肉体的、精神的に負担が大きいことは覚えておいたほうが良いと思います。

入れる前の人はくれぐれも思案して決めてください。(私は痛がりなので、到底入れる度胸もありませんが...。)

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