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ボトックスのページが出来ました。

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やっとボトックスのページをupしました。

 HPの内容を大まかに説明していきたいと思います。

 まず昨日、アラガン・ジャパンの担当者の方とお話しする機会を得ました。

その前の担当者の方もそうでしたが、とても良い方でした。
最近年を取ってきたからか、よく思うのが、やはり常に勉強は大事、という思いです。
 担当者と話しても、『へーっ、ほーっ、あたふた』という人もいれば、聞いたことにずばずばと答えて(応えて)くれる人もいます。

 基本、医者の仕事は患者さん=人間に接する仕事。
直接患者と接しなくても、自分たちの機械や薬剤が、間接的に何らかの侵襲を患者さんに与えることを理解しているからこそ、それに応じた知識を彼らはちゃんと得ていっているんだろう、と思います。

 もう数年前ですが、小野薬品は麻酔科、整形外科とつながりが結構深く、担当MRと食事に行くことも以前はよくあったのですが、島町で開業していた時の担当の若者は最悪でした。
 24、5だったでしょうか。

 入社後数年とはいえ、食事に行って、一通り終わった時に発した言葉にはアゼンとしました。
 『先生、ボク明日早いので、今日はそろそろ終わりということで。精算はしておきますので、後はごゆっくりしてください』

 おいおい...。一人でメシ食うだけなら、別に最初からあなたとは来ないんですが...。
 でも結局彼と薬剤のことについてまともな会話をすることはありませんでしたので、私も何も言わず、彼もそのまま帰っていきました。
速攻で担当を替えてもらったのは勿論でした...。
 また、昨年であった担当者がその若者の先輩にあたる人間だったようですが、未だにその人間が残っていることには少し驚きました。まぁあの程度のレベルでも会社に残っていれるんだ、と。

 医療についての談義が出来ない程度の勉強しかしない人間は、医療関連の仕事に携わるべきではないと思います。
 患者さんの痛みが分かる人間にこそ、どんな形であれ、たずさわってほしいと思います。
 そういう意味では自分自身ももっと勉強しないといけないのですが...。

 閑話休題。
本題に戻します。

 何度かこのブログにも書きましたが、ボトックスはもう十分に確立された治療だと思いますが、それでも色々と奥は深いと思います。

 
■ まずは当院のボトックスについてです。

 色々と考えてみましたが、当院では、アラガン社のボトックスだけを扱うことにしました。

 その一番の理由は、現在厚労省に承認を受けているボトックスはアラガン社のものしかない、ということです。

 私自身、自由診療分ではアラガン・ジャパン社の『ボトックスビスタWEB講習』、保険適用のボトックスに関してはグラクソ・スミスクライン株式会社の『ボトックスWEB講習・実技セミナー』を修了し、アラガン・ジャパン社(ボトックス・ビスタ)及び正規薬品卸業者(保険分のボトックス『ボトックスR注用50単位・100単位』)より購入することにしています。

 今回教えて頂き分かったのですが、同じボトックスビスタ、ボトックスを使用している場合でも、卸価を考え医師が平行輸入で仕入れた場合の製剤の品質に関しては、厚労省の承認とは異なり、当該薬剤の品質に関しては医師個人の責任とされるそうです。

 製造元の日本法人であったり、しっかりとした薬剤卸会社で扱うからこそ得られる承認なんでしょうね。
 加えて、これまでのような並行輸入業者さんにお願いした場合、薬監証明だなんだと必要ですし。他の薬剤と同様に顔を知っている相手から手渡しで納品されることへの安心感もある気がしています。

 とはいえ、全ての自由診療の薬剤、商材でそういうわけにはいかないのですが...。しかし出来るものはそうしたい、という思いです。

■ ボトックスの価格について

 今回、値段を決定するにあたり、色々と悩んだのですが、ボトックスも他の医薬品と同様に、個人差を認めます。
 また、ボトックスは投与単位に依存的に効果を認め、効果が持続します。

 このため、当院では、

1) 一般的なボトックスの治療部位ごとに目安となる単位数を記載

2) それを初期投与量として初診時はまずはその投与量を投与

3) 2週間後に効果判定のために再診。その時点で患者さんの要望に応じて追加ボトックスを行う
(2週後再診分の再診料は無料、追加ボトックスの費用は別途必要)。


4) 2回目以降の治療に関しては、初診(初回)時の総投与量を参考に行い、また2週後の再診に関しては、患者さんの希望があれば無しでもokとする。

5) 値段は、1単位当たり2,650円(税込。最低金額は10単位26,500円から。)
眉間や目尻、前額やガミーと言ったメジャーな部位に関しては、目安となる料金を作成。

6) ワキやエラ(小顔)、ふくらはぎ(腓腹筋)、手など面積の広い部分に対しては、必然的に投与単位数が増えるため、
   複数バイアル購入時には、スライド式の割引を行う
という体系を取ることにしました。

 ※ バイアル購入時、多部位投与となる場合には、患者さんと相談の上、投与部位を決定します。
    (1回の診察・治療は30分以内とします。延長時、診察料が追加される可能性があります。)

■ ボトックスの適応

 こちらの詳細は、アラガン・ジャパン社グラクソ・スミスクライ
ン社
のHPを参照していただけると良いと思いますが、

「ボトックスビスタR注用50単位」(ボトックスビスタR)
・ 65歳未満の成人における眉間の表情じわ

「ボトックスR注用50単位・100単位」

 

・ 脳卒中後遺症『手足の筋肉のつっぱり(痙縮)』
・ 眼瞼痙攣、片側顔面痙攣
・ 痙性斜頚
・ 小児脳性麻痺の下肢痙縮に伴う尖足

・ 腋窩多汗症 (申請中)
 などがあります。
今回GSKのボトックス注のセミナーも受講し、修了証も頂きましたが、当面は自由診療がメインとなることと思われます。
 保険診療で行えるとすれば整形外科領域とかぶることから『痙縮』と、あとは眼瞼痙攣、片側顔面痙攣、痙性斜頚あたりは将来的には出来るといいな、というところでしょうか。

 特に痙縮に関しては、知り合いのPTの先生に相談してみると面白いかとは考えています。
 まだ始まったばかり。あまりあわてずゆっくり考えていこうと思います。

 とりあえず、明日(もう今日ですね)は内視鏡に専念です。(o^-‘)b

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